自死・グリーフワークに関する参考文献

自ら逝ったあなた、遺された私
たいへん優しい視点から書かれた本です。
大切な人を亡くした悲しみによって起こる、いろいろな症状を丁寧に書き、それが決して異常ではない、ごく自然な反応であることを説明しています。
そして、将来、自死遺族のケアに取り組みたいと考えている人へのメッセージも記されています。
監修を担当している平山正実先生は、精神科であり、グリーフケア・サポートプラザという団体の中心となって、グリーフワークのサポート活動を推進しています。

さよならも言わずに逝ったあなたへ
私が初めて手に取った、自死遺族に関する本です。
買った当時は、数ページ読むのも辛く、長い時間をかけて読みました。
たくさんの自死遺族の方の言葉を集めて、その辛さを訴える、著者の熱意が伝わってくる本です。
著者の夫が亡くなった時、夫の親友が著者にかけた言葉が、たいへん印象的で、勇気づけられます。
『きっと人はいろいろ言うだろうけど、そんなときは、きみとハリーがどんなに愛し合っていたかを思い出すんだ。そして、すぐさま背を向けてその場を立ち去ることだ』
おそらく、咄嗟に出た言葉だったのでしょう。
それがどんなに大きな励ましとなるか、身をもって知りました。

自殺って言えなかった。
あしなが募金という、親を事故や病気で亡くした子供達への募金活動があります。
遺された子供達が進学するにあたっての奨学金のためです。
最近になって、親の死因が事故、病気ではなく、自死による子供の比率が高くなりつつあると言います。
彼らの心のうちを、ありのままに語ってもらい、似た境遇の人同士で話し合うことの大切さを伝えています。
「自死遺児」と一口にいっても、さまざまなケースがあり、心の傷も異なっていることがよくわかります。
親を亡くした方や、また、子供がいて、配偶者を亡くし、子供へのケアを心配している方が読むと、とてもいいと思います。
悲しさ、寂しさが痛いほどに伝わってきます。