うつ病の症状

うつ病の症状

次のような症状が見られる場合、うつ病または抑うつ状態の可能性があるとされています。
必ずしも、これらすべてが当てはまるわけではありませんが、一応の目安となる特徴です。

これらのうち、いくつかの項目にあてはまるものがあり、その状態が長期間持続している場合に、うつ病の疑いがあります。
これらの状態が1ヶ月以上続く、という定義もありますが、およそ2週間を目安に、メンタルクリニックの受診を検討されるといいかと思います。
病的な状態だとすれば、より早く治療が始められますし、病的な状態でないとわかれば安心できますから、多少ハードルが高く感じられるかもしれませんが、お勧めします。

  1. 物事に対する興味を失う。
    また、「喜び」の感情を失う。
  2. 悲観的になる。
    また、不安な気持ち、イライラする気持ちがある。
  3. 自分を責める気持ちが強くなる。
  4. 集中力がなくなる。
    日常的な仕事をこなすのが億劫になる。
  5. 優柔不断になる。
    些細なことも、決断できなくなる。
  6. 体重減少(または増加)がある。
  7. 睡眠障害(寝付きが悪い、夜中・明け方に目が覚めて、それきり眠れない)がある。
  8. 現状から早く抜け出さなければという、焦りの気持ちがある。
  9. 1日のうちで、気分の比較的良い時と悪い時とがある。
    (気分に日内変動がある)
  10. 性欲が減退する。
  11. 自分には生きている価値がないと考える。
    希死念慮自殺企図がある。
  12. 涙もろくなる。自分は孤独であると感じる。
  13. 妄想がある。
  14. 生きるか死ぬか、仕事を続けるか退職するかなど、白黒どちらかに決めなければ気が済まない。
    (休養する、休職するなどの、言わばグレーの選択肢では納得できない)

ある日突然、このような症状が出てくる人がいます。
精神科医の笠原嘉氏は、「朝、新聞を読むのを日課にしていた人が、急に読む気がしなくなった」という、うつ病発症のサインを「朝刊シンドローム」と名付け、目安とするのがいいと提言しています。

その他、同時に、体調の変化が出てくる場合があります。
頭痛、めまい、しびれ感、肩こり、疲労感、胸部圧迫感、呼吸困難、口が乾く、便秘・下痢、月経不順などが代表的なものです。
これらは、うつ病以外の病気の症状として出てくる場合もあれば、うつ病の症状として出てくる場合もあるので、判断が難しいところです。
まずは、内科や外科、婦人科等にかかり、検査を受けて何も異常が見つからなかったならば、うつ病である可能性があります。

直接メンタルクリニックへ行くこともできます。
ただその場合は、まずは体の不調に、何かうつ病以外の病気が関わっていないかどうか、慎重に診察してゆきます。

このように、精神面のみで不調が表れるケースや、精神・身体両面で不調が表れるケースがあるのに対して、身体面のみで不調が表れるケースもあります。
仮面うつ病」と呼ばれるものです。
この場合、精神的な不調が表れないため、体の病気を疑って、いろいろな検査を受けても異常がない、精神面でも異常(である実感)がないと、原因不明となってしまう場合もあります。
精神的な不調が実感できなくても、体のどこにも異常がないと言われたならば、一応、メンタルクリニックを受診してみるといいかと思います。

うつ病の治療はメンタルクリニックの領域ですが、精神のみならず、体調のみの変化、精神・体調両方の変化など、表れ方がさまざまですので、どのような治療を受けるのがよいか、または、治療を受けた方がいいのかどうかということについても、専門家に相談することをお勧めします。