うつ病の治療 ご本人

うつ病の治療 ご本人

治ることを、信じて下さい。

うつ病が軽症化してきていることは、さきに述べた通りですが、私は、治療期間が長くなってきているようにも感じています。
その分、「大したことないのに、どうして薬を飲まなくてはいけないのか」という不安を感じる方も、いらっしゃるかと思います。
私自身、うつ病と診断されてからもう14年になろうとしています。
よくなっているという実感がないために、とても焦ってしまうこともあります。

ですが、うつ病について書かれた本のほとんどに、「うつ病は治る病気である」と書かれています。
他の病気よりも、むしろ治療法がはっきり確立されているということです。

大切なのは「服薬」と「休養」です。
これは、車の両輪のようなもので、どちらが欠けてもいけません。
両方が大切となります。

休養が思うように取れない、または、薬の量を自己流に変えてしまっているなどが原因となり、治療がはかどらない可能性もあります。

まずは、治療を受けているあなたに、お話したいことを簡単にまとめてみました。

  1. あなたは、怠けているのではありません。
    風邪をひいた人が休むのとまったく同じことで、あなたにも、休養が必要なのです。
    エネルギーが不足している時、人は、じっとしていることで、エネルギー消費を最小限にとどめ、回復を待ちます。
    そういうことなのです。
  2. 治療には、半年~1年ほどかかると言われています。
    これは平均なので、これより短い人もいれば、長い人ももちろんいますが、あっという間に回復するような病気ではありません。
    患者さんのうち約1割の人は、1年以上の治療を必要とする、というデータもあります。
    早く何とかしなければ、という気持ちで、いろいろなことを試してみたくなるかもしれませんが、ご自分の体にとっていちばん大切なのは、のんびりと休養することなのだと、どうか、信じて下さい。
  3. しかるべき治療を受け、薬を服用して休養することで、必ず治ります。
    薬も、その効用は十分に認められていますし、医師の処方に従っていれば、手離せなくなることもありません。
    以前の、元気だったあなたに、戻ることができます。
    うつ病は、一進一退を繰り返し、少しずつ快方へ向かいます。
    むしろ、一直線に回復へ向かうことの方が、のちの再発の可能性を考えた場合に、危ないと言われています。
    あなたが一進一退を繰り返しているとしたら、それは、とても喜ばしいことなのです。
    どうか、焦らないで下さい。
  4. 退職、離婚など、大きな決断は、できるだけ、先に延ばして下さい。
    今、ご自分に自信のない状態で、苦しんでいらっしゃると思いますが、それは病気のせいですので、治れば、そのような気持ちも消えてしまいます。
    その時に、当時の判断を後悔することになるかもしれません。
    何もしない、何も決めないという気持ちで、どうか、のんびりなさって下さい。
  5. 決して、諦めないで下さい。
    あなたを失うことで、文字どおり「死んだ方がまし」なくらいの苦しみを味わう人がいます。
    治ることを信じて下さい。
  6. ご家族や身近な方の理解が得られず、辛い気持ちを抱えていらっしゃる場合は。
    医師など、多少なりとも理解している人に相談してみて下さい。
    そして、その人から、説得してもらうというのはどうでしょうか。
    または、このページを見せてあげてみて下さい。
    素人の作ったページで恐縮ですが、もしかして、何かが変わるかもしれません。
  7. 回復された方は、再発防止として、次のようなことを心がけるのがよいそうです。
    1. 薬の服用は、医師の診断に従って、続けた方が望ましいです。
      回復後20週は今までと同じ量を服用し、以後、だんだんと減らしていくのがよいという報告もあります。
      用心するに越したことはないと思って、服用を続けてみて下さい。
    2. 再発の兆しを見逃さないよう、ご注意下さい。
      前回、こんな症状が始めにおこって、それから調子が悪くなった、などの兆しを心の隅で覚えておいて、同じような兆しが見えた時には、早めに専門家に相談するなどしてみて下さい。
      もちろん、再発しない人もたくさんいらっしゃいます。
      時々目安として、最近の自分はどうだろうかと振り返るくらいでも十分かと思います。

上述した「服薬・休養」の両輪のうち、服薬は、目に見えることなので、わかりやすいですね。
いつ、何をどれだけ飲めばいいか、的確な指示を受け、その通りにすれば済みます。

多くの人が悩むのは「休養」の方ではないでしょうか?
次に、ここ数年で、私が私なりに理解してきた、休養のあり方について、書いてみたいと思います。

私なりの休養の取り方なので、1つのサンプルとしてご覧いただければ幸いです。