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自殺したいと思う方へ

自殺について、自殺したいと思う方へ 「死にたい」「死ななければ」「死ぬしかない」という気持ちをお持ちの方は、同時に、「本当は死にたくない」とお考えの方なのではと感じます。
「もし人生がもっと違っていたら、私はもっとたくさん生きたかった」
そうお思いになることは、ありませんか?

あなたが病気かどうか、それは置いておきます。
でも、あなたは今、「抑うつ状態」にあるかもしれないと思います。
ご自分では、どのようにお感じになりますか?

あなたは、精神科や、心療内科の診察を受けたことが、ありますか?
もし受けていないなら、一度、足を運んでみませんか?
そして、ご自分の気持ちを、そのままお話になってみて下さい。
会話が難しいようでしたら、紙に書いてもいいと思います。

まずは、ご自分が、治療を受けた方がいいのかどうか、医師の判断を仰いでみて下さい。
何も問題ないとなれば、少しは気持ちも楽になるのではないでしょうか。
また、治療しましょうということであれば、早期治療、早期治癒が望めるかもしれません。

治療方法や、薬についての疑問などがあれば、医師や薬剤師に尋ねてみるのもいいと思います。
薬を信じられず、でも医師の勧めで嫌々飲んでいたら、それがストレスになってしまいます。
ご自身に合う薬であれば、嫌々飲んでいても、効き目はきちんと出てきますが、その前に疲れきってしまったら、意味がありませんね。
どうしても飲みたくない、とお思いならば、そのように、医師にお話してもいいと思います。
ただ、医師の前では「飲んでいる」と話して、ご自身の判断のみで実際は飲んでいないということだけは、どうかお止め下さい。
薬については、医師や薬剤師がプロです。
私達は、詳しい知識を持ちませんから、素人判断は好ましくないように思います。

もし、あなたが「抑うつ状態」であるとの診断を受けたなら、あなたの「死にたい気持ち」、「死ななければいけない気持ち」は、その症状があなたに勘違いさせている、ということです。
あなたの「本当は死にたくない」という本音を、病気が隠してしまって、偽物を代わりに見せているのです。
「これは私の本当の気持ちじゃないんだ」
そう思ってみて下さい。そして、それを強く意識してみて下さい。

「死ななければ」と思う方の多くは、「私が死んだ方が世の中のためになる」と思っている方なのではないでしょうか。
あるいは、「私には生まれてくる資格がなかった」とも。

前に書いた通り、妹にも、こうした気持ちがあったようです。
「自分が生きていては皆の邪魔になる」
そう思ってしまったようです。
そんなお気持ちになっている、あなたはどうでしょうか?
ご家族やお友達、ごく親しい方を、「この人さえいなければ、私の生活は楽になるのに」と思ったことはありますか?
恐らく、考えもしないのではないかと思います。
「大切な人を失ったら、自分が自分でなくなるかもしれない」とさえ、考えていませんか?

それと同じです。
あなたを失ったら、自分が自分でなくなるかもしれない。どうしても失いたくないと考えている方は、必ず身近にいます。
あなたの見えないところかもしれませんが、必ずいます。

あなたは、本当は死にたくないけれど、ご自分を邪魔だと思っている。
でも、そんなあなたの存在こそが、大切だと思ってくれている人が、そばにいる。
……あなたの本当の気持ちを大切にすることが、あなたの大切な人を苦しませずに済む、いちばんの方法だとは思いませんか?

あなたは、気が付いたら、この世に生まれていたのですね。
ご自分の意志とはあまり関係なく、この世に生まれてきているのですね。
私には、それこそが、「あなたが生きていい資格」なのではないかと思います。
どうでしょうか?
「生きていい資格」というものが、もし本当にあるならば、資格のない人は、最初から生まれてこないのではないか、と思いませんか?

ご自分の意志と関係なく生まれてきているのに、「私が生まれてきたことが悪かった」とご自分を責めてしまうのは、とても悲しいことです。
生まれてきたことに、あなたの責任なんて、ないですよね。
ご自分の存在を、許してあげることは、できませんか?
ご自分のために。大切な方のために。

もし、できればでいいのですが、どなたかに、お話する気持ちになれたなら、少しずつ、お話してみてもいいと思います。
アドバイスがもらえるとは限りませんが、よき話し相手になってくれる人が、身近にいるかもしれません。
もし、急に深夜にお話したくなった時は、インターネットなどを利用するのも、いいですね。
病状によって、インターネットの利用が医師に制限されることもあるようなので、お勧めとまでは言えませんが、ホームページによっては、そうした悩みを、暖かく聞いてくれるところもあります。

この時、もし仮に傷つくような言葉を受け取ってしまったとしても、決して、それが皆の共通の意見だとは思わないで下さい。
人それぞれ、いろいろな考え方の人がいれば、同じ考えを持っていても、言い方もさまざまです。
たまたま、そんな人と出会うこともあります。
落ち込んでしまわないで下さい。
あまりたくさんの方にお話するのも、気が進まないかもしれませんが、他の方にも、SOSを発信してみて下さい。
あなたのSOSを受け止めてくれる人は、どこかに、きっといます。
決して、ご自分を一人だとは思わないで下さい。

どうしても落ち込んでしまう時は、そのまま、「落ち込んでいること」をお話しても、いいです。

「私が悩みを話すと、相手の負担になるのではないか」というお気持ちの方に、出会ったことがあります。
そんな不安をお持ちの場合は、悩みを打ち明ける相手を、大人数にしてみてもいいと思います。
大人数で一人の人を支えるのは、少人数で支えるよりも、きっと楽ですよね。
「聞くのが無理な時は、遠慮せずに必ず教えてね」
と、事前に約束してもいいと思います。

「負担」という言葉は、「影響」という言葉にも、置き換えられます。
「影響」の中には、「好ましい影響」もありますね。
人と人とが接していれば、お互いがお互いに影響を与え合うのは、自然なことです。
あなたお一人が、特別に負担になるとか、本当は、そんなこと、ないんですよ。
もしそう思ってしまうとしたら、それも、症状が見せている「偽物」です。

「死にたい」「死ななければ」という気持ちを誰かに伝えるのも、大切なことです。
そして、「死にたくない」気持ちを伝えるのもまた、とても大切なことです。
お一人で抱え込まないで下さいね。